installer v1.0 ============== LinkStation に YellowDog Linux をインストールするためのイン ストーラー ■はじめに LinkStation (HD-LAN、HD-HLAN、HD-HGLAN) に YellowDog Linux 3.01 をインストールするためのインストーラーです。 ※ HD-LAN は未確認。 確認は行っていませんが、RPM を使用している他の PowerPC 用の ディストリビューションも若干のインストーラーの修正でインス トールできるはずです。 LinkStation を LinuxBox 化しても殆どツールが揃っていないため、 自分でツールを用意する必要があります。自分でビルドするには、 結構大変で、万人向けではありません。(そもそも、LinkStation を LinuxBox 化して使うことからして、万人向けでは無いという 突っ込みは無しという事で。) 余談ですが HD-HLAN で gcc をセルフコンパイルするのに半日かか りました。問題がおきればパッチを探して、コンパイルして、動作 確認をして・・・ そこで、すでにあるパッケージを利用させて頂こうと言うのが、イ ンストーラー作成の動機です。 以下のインストール方法を選ぶことが出来ます。 1. 共存タイプ 全ての LinkStation (HD-LAN、HD-HLAN、HD-HGLAN) で選択可 能です。LinkStation のシステムと共存する形で、動作させま す。 動作しているカーネルのインスタンスは 1 つだけなので、 chroot して YellowDog Linux の環境を利用します。UML (User Mode Linux) を利用しているわけではありません。 2. スタンドアロンタイプ (上級者向け) HD-LAN を除く、HD-HLAN、HD-HGLAN で選択可能です。 LinkStation のシステムファイルを使用する事無く、新規ディ スクにインストールすることが出来ます。LinkStation のシス テムと共存させることは出来ません。 用途とお好みに合わせて選択して下さい。 ■制限事項 共通 ==== 1. カーネルの再構築は出来ません。 2. カーネルに組み込まれていない機能は利用できません。 共存タイプ ========== 1. ネットワークの設定は DHCP では無く、固定で使用してくださ い。 スタンドアロンタイプ ==================== 1. USB の機能が使用できません。将来対応するかもしれません。 ■注意事項 使い方を誤ると重要な情報/データを失う恐れがあります。十分に 注意して使用して下さい。最悪の場合 LinkStation が使用できな くなります。 このソフトウェアを使用した事による損害に対しては一切保障をい たしません。全て自己責任でお願いします。 ■事前準備 共通 ==== ・YellowDog Linux 3.01 の CD-ROM 3 枚 (RPM ファイルでも可) http://www.yellowdoglinux.com/resources/ftp_mirrors.shtml 共存タイプ ========== ・LinkStation の LinuxBox 化 LinkStation に root でアクセスできるようにしておきます。 ※インストール先のディレクトリには OS イメージ用に約 600MB、 RPM ファイル用に約 1.7 GB の空き容量が必要です。 スタンドアロンタイプ ==================== ・ext3 を扱える Linux マシン ・ハードディスク ■インストール手順 (共存タイプ) 1. インストーラーのアーカイブファイルと YellowDog Linux 3.01 の RPM ファイル (/YellowDog/RPMS/*) を LinkStation にコ ピーしておきます。 コピー先を インストーラー: /mnt/work/ RPM ファイル: /mnt/RPMS/YelloDog_3.01/RPMS/ として説明を進めます。RPM ファイルは、必ず RPMS ディレク トリにコピーして下さい。また、OS のインストール先を /mnt/yd3.01 とします。 2. LinkStation に root でログインします。 3. インストーラーのアーカイブファイルを展開して、インストー ラーをインストールします。 # cd /mnt/work # tar xfz installer-1.0.ppc.tar.gz # mkdir -p /mnt/yd3.01 # tar xfz installer-1.0/installer.tar.gz -C /mnt/yd3.01 4. RPM ファイルのディレクトリををマウントします。 # cd # mount -o bind /mnt/RPMS/YellowDog_3.01 /mnt/yd3.01/INSTALL/mnt ※ マウント元は /mnt/RPMS/YellowDog_3.01/RPMS ではなく、 /mnt/RPMS/YellowDog_3.01 です。 5. 設定ファイルを変更します。LinkStation の設定あわせて下さ い。現在、ネットワークの設定は DHCP に対応していません。 ROOT_DEVICE、SWAP_DEVICE、DATA_DEVICE の設定は、共存イン ストールには関係ないので、そのままにしておきます。 # vi /mnt/yd3.01/INSTALL/installer/config/system.cfg HOSTNAME=<ホスト名> IP_ADDRESS= NETMASK=<ネットマスク> NETWORK_ADDRESS=<ネットワークアドレス> BROADCAST_ADDRESS=<ブロードキャストアドレス> GATEWAY_ADDRESS=<ゲートウェイアドレス> # 6. インストールを開始します。 # cp /mnt/work/installer-1.0/sbin/chroot /usr/sbin # cd # env -i /usr/sbin/chroot /mnt/yd3.01 /INSTALL/installer/bin/coexist-installer.sh インストールは 20 〜 30 分ほどで完了します。 無事、インストールが成功すると最後に Congratulations!! Installation successfully completed. と表示されます。 7. インストール先の環境を使用するには # env -i HOME=/root TERM=$TERM /usr/sbin/chroot /mnt/yd3.01 /bin/bash --login を実行します。bash のプロンプトが出ればとりあえずインス トールは出来ています。このままでは、/proc、/dev/pts が マウントされていないので、 # rm -f /etc/mtab # touch /etc/mtab # mount -a を実行して /proc、/dev/pts をマウントします。 root のパスワードは設定されていないので、まずはパスワード の設定から始めましょう。 インストールが完了したら、/INSTALL 以下のディレクトリは必 要ありませんので、削除して構いません。 ■インストール手順 (スタンドアロンタイプ) 1. Linux マシンに、ディスクを取り付けて起動します。 2. root でログインします。 取り付けたディスクのデバイスファイルを /dev/hdb として説 明を進めます。 3. パーティションを作成します。 以下のパーティションを作成します。システムパーティション 以外は、基本パーティションである必要はありません。 ・システムパーティション /dev/hdb1 (1GB 以上) パーティションタイプ Linux (83) ・SWAP パーティション /dev/hdb? (128MB 以上) パーティションタイプ Linux swap (82) ・RPM ファイル置き場 /dev/hdb? (2GB 以上) パーティションタイプ Linux (83) SWAP パーティションには、インストールログが書き込まれます。 ここでは、パーティションを以下のように作成して説明を進め ます。 システムパーティション: デバイス: /dev/hdb1 マウント先: /mnt/yd3.01/system SWAP パーティション: デバイス: /dev/hdb5 RPM ファイル置き場パーティション: デバイス: /dev/hdb6 マウント先: /mnt/yd3.01/rpms 4. ファイルシステムを構築します。 # # 念のため先頭を Zero クリアしておきます # dd if=/dev/zero of=/dev/hdb1 bs=1M count=16 # # mke2fs -j /dev/hdb1 # mkdir -p /mnt/yd3.01/system # mount /dev/hdb1 /mnt/yd3.01/system # # 念のため先頭を Zero クリアしておきます # dd if=/dev/zero of=/dev/hdb6 bs=1M count=16 # # mke2fs -j /dev/hdb6 # mkdir -p /mnt/yd3.01/rpms # mount /dev/hdb6 /mnt/yd3.01/rpms 5. ファイルのコピー YellowDog Linux 3.01 の RPM ファイル (/YellowDog/RPMS/*) を /mnt/yd3.01/rpms/RPMS にコピーします。 # mkdir -p /mnt/yd3.01/rpms/RPMS # cp /YellowDog/RPMS/* /mnt/yd3.01/rpms/RPMS # cp /YellowDog/RPMS/* /mnt/yd3.01/rpms/RPMS # cp /YellowDog/RPMS/* /mnt/yd3.01/rpms/RPMS インストーラーのアーカイブファイルを展開して、インストー ラーをインストールします。 # cd /tmp # tar xfz <どこか>/installer-1.0.ppc.tar.gz # tar xfz installer-1.0/installer.tar.gz -C /mnt/yd3.01/system # rm -rf installer-1.0 6. 設定ファイルを変更して、ネットワークインストール先を設定 します。現在、ネットワークの設定は DHCP に対応していませ ん。 # vi /mnt/yd3.01/system/INSTALL/installer/config/system.cfg HOSTNAME=<ホスト名> IP_ADDRESS= NETMASK=<ネットマスク> NETWORK_ADDRESS=<ネットワークアドレス> BROADCAST_ADDRESS=<ブロードキャストアドレス> GATEWAY_ADDRESS=<ゲートウェイアドレス> ROOT_DEVICE=/dev/hda1 SWAP_DEVICE=/dev/hda5 DATA_DEVICE=/dev/hda6 # この設定を忘れた場合はデフォルトの設定が使用されます。 デフォルトの設定は、 HOSTNAME=unknown IP_ADDRESS=192.168.0.128 NETMASK=255.255.255.0 NETWORK_ADDRESS=192.168.0.0 BROADCAST_ADDRESS=192.168.0.255 GATEWAY_ADDRESS=192.168.0.1 ROOT_DEVICE=/dev/hda1 SWAP_DEVICE=/dev/hda2 DATA_DEVICE=/dev/hda3 となります。 6. Linux マシンを shutdown して、ディスクを LinkStation に取 り付けます。 7. LinkStation の電源を入れます。電源投入後 POWER LED が点滅 しますが、30 秒以内に LINK/ACT 以外の全ての LED が点滅し ます。この状態になればインストーラーが正常に動作していま す。直ぐに電源が切れたり、全ての LED が点滅しない場合は、 インストーラーの起動に失敗しています。ログファイルにエ ラーが残っている可能性があるので、「ログファイルを確認す る」を参照して下さい。 8. インストールが順調に進めば 20 〜 30 分ほどで完了します。 インストール完了後は自動的に再起動して、POWER LED が点灯 して、DISK FULL LED、DIAG LED は消灯します。(通常の起動と 同じです) 最初の起動は 1 〜 2 分ほど時間が掛かります、POWER LED が 点灯してからしばらく待って下さい。 9. LinkStation に ping を打ってみて反応がある事を確認したら、 telnet を使って root でログインします。root のパスワード は設定されていません。 ログインプロンプトが出てくれば、とりあえずインストール成 功です。 インストール時のログファイルは、SWAP パーティションに保存 されているので以下のコマンドで取り出します。 # dd if=/dev/hda5 of=/tmp/log bs=1M skip=1 count=1 /tmp/log に Congratulations!! Installation successfully completed. と書き込まれていることを確認します。 後は、/var/log/* の起動ログも確認します。 root のパスワードは設定されていないので、まずはパスワード の設定から始めましょう。 インストールが完了したら、/INSTALL 以下のディレクトリは必 要ありません。 ■ログファイルを確認する インストールに失敗した場合は、インストールログを確認する事で 問題を解決できるかもしれません。インストールログは SWAP パー ティションに保存されます。 Linux マシンに、ディスクを取り付けて root でログインしたら、 以下の方法で取り出します。 # dd if=/dev/hdb5 of=/tmp/log bs=1M skip=1 count=1 /tmp/log ファイルの内容を確認してみて下さい。何も書き込まれ ていない場合は、ディスクの取り付けが正しくなかった可能性があ ります。 ■変更履歴 v1.0 2003/12/06 最初のリリース -- bonner@s45.xrea.com http://bonner.s45.xrea.com/